【便利?危険?】電動キックボードって実際どうなの?LUUP体験記

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最近話題の電動キックボード。大阪市内で半日、実際に乗って移動してみました。

乗ってみて感じた感想いまのルールと現状のギャップなどをお伝えします。

電動キックボードに乗ったこと無いけど気になっている人や、既に乗ったことがある人はぜひご覧ください。

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そもそも電動キックボードって?

そもそも電動キックボードとは何なのでしょうか。

警視庁のページでは、

キックボード(車輪付きの板)に取り付けられた電動式のモーター(原動機(定格出力0.60キロワット以下))により走行する

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/torikumi/kickboard.html

とされています。

海外では、「ラストワンマイル」のための気軽な移動手段として、広く利用されていますが、日本ではまだまだ珍しいものとして扱われていますね。

それもそのはず。日本の法令では、電動キックボードは「原動機付き自転車」の扱いとされていて、

  • ヘルメットの着用
  • ナンバープレートの取得
  • 自賠責保険の契約

など、バイクと同じ内容が求められています。とても、「気軽な移動手段」とは言えないのが現状です。

「気軽な移動手段」とは言えない現状を変えるために、「実証実験」という形で、電動キックボードのレンタル業者に対して規制緩和が行われました。

具体的には、小型特殊自動車の扱いとすることで、ヘルメットの着用を不要とすることです。

LUUPって何?

実証実験に参加しているレンタル業者の1つ、「LUUP」

街中にある小さなスペースを使ってレンタルポートをたくさん作り、アプリの利用者で自転車や電動キックボードをシェアすることができるアプリです。

都内や大阪市内でレンタルポートをよく見かけるようになりました。

LUUPは、他のシェアサイクルと違って、機体が小さいためなのか小規模なポートがたくさん設置されているのが特徴です。マンションのエントランスとか、ビルの階段の下とか。これが他社と違うポイント。

実際に乗ってみた感想・怖かった点

そんな話題の電動キックボード。大阪市内で実際に半日ほど使ってみました

率直な感想としては、「便利だが、現状のルールでは怖くて使いづらい」といった感じです。

怖い点その1 幹線道路は走れない

まず梅田から本町へ移動しようとしました。大阪の人ならわかると思いますが、当然御堂筋を南下すればおしまい、簡単な話のはずです。しかし、

「幹線道路は怖すぎる」

電動キックボードは現状、車道走行がルールです。これは幹線道路でも同じ。ただ走るだけなら問題ないのですが、怖いのは路上駐車のクルマを避けるとき。歩道に逃げれないので、右側(車道側)に出る必要があります。

当然、普通のクルマが猛スピードで駆け抜けていきます。これは怖かった。

御堂筋を含む一部の幹線道路や繁華街は、LUUPから「手押しエリア」として指定されています。

怖い点その2 自転車より遅い

LUUPは速度リミッターがかかっていて、時速15km以下で走るように制御されています。

これ、自転車よりもだいぶ遅いスピードです。

自転車の速度感覚で「行ける」と判断しても、スピードが出せない。黄色信号ギリギリで渡ったシーンが何度あったことか。

速度リミッターに制御されているので、自分の意志で逃げるためのスピードアップもできません

怖い点その3 右折できない

小型特殊自動車の枠組みなので、交差点の右折では2段階右折は適用されません。

LUUPのアプリ上では、

「2車線以上の道路で右折するときは、横断歩道を手で押して渡ることを推奨」

とされています。

しかしこれ、1車線の右折であっても信号待ちを伴う場合は横断歩道に行くべきです。

1回だけ、片側1車線の十字路で右折待ちをしていたのですが、右からは対向車が、左からは追い抜くクルマが来て本当に恐怖を感じました。半日の乗車で一番怖かったです。

怖い点 オマケ 周りにジロジロ見られる。

まだまだ珍しい電動キックボード。道行く人にかなりジロジロ見られます。笑

電動キックボードのメリットと、これから改善してほしいこと

怖かったことを羅列してしまいましたが、これらはすべて、現状の電動キックボードの運用ルールが原因だと感じました。しかし、これだけ期待されている電動キックボード。もちろんメリットもあります

そして、現状のルールで怖い思いをせずに乗る方法と、今後の規制緩和に期待することもお伝えします。

電動キックボードのメリット お散歩気分には最高

電動キックボードなら、自転車で観光するよりも、お散歩気分を楽しめます

電気の力で走るので、自転車のように漕ぐ必要は無く、ゆっくり走るので周りの景色も楽しめます。立って乗るので腰をやお尻を痛めることもないし、目線が高くなるのもGoodポイント

現状のルールで怖い思いをしないためには?

いまの電動キックボードに関するルールで怖い思いをしないためには大きく2つ。

  1. 細い道を走る
  2. 右折時はかならず手押しで横断歩道

細い道を走る

幹線道路を走るのは怖いので、1本裏の少し細めの道を走りましょう。交通量が少ないので気軽に走れます。

右折時は横断歩道

右折時に限らず、怖いときは迷わず歩道で手押ししましょう。これで歩行者扱いです。右折時も、基本的には横断歩道のほうが安心です。

この2点で、ほとんどの恐怖は回避できることでしょう。

今後の規制緩和に期待すること

僕が規制緩和に期待することはただ一つ。「歩道走行の解禁」です。

自転車は歩道を走っているのに、自転車よりも遅い乗り物が車道走行義務。これが電動キックボードの現状です。

自転車より低速なので、むしろ自転車歩道走行よりも安全なのではないでしょうか。

当然、歩道は歩行者優先なので、歩行者に道を譲るとか、一旦停止するとか、それは電動キックボードでも自転車でも同じ。

自転車と同じ扱いで電動キックボードに乗れるようになったら、もっと気軽に、便利に乗れるようになることでしょう

いつかそんな日が来ることを願います。

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